精神看護学

統合失調感情障害の看護計画を解説します!

kangoataria

こんにちは!看護研究科の大日向さくらです!
今回は統合失調感情障害について解説したいと思います!
標準看護計画も一緒に載せておりますので是非、実習や事前レポート等で参考にしてくださいね!

統合失調感情障害とは

統合失調感情障害(Schizoaffective Disorder)は、精神疾患の一種で、統合失調症と気分障害(うつ病や双極性障害)の症状が同時に現れる状態を指します。この障害の特徴は、以下の点です:

1. 統合失調症の症状:幻覚(現実には存在しない視覚・聴覚の刺激を感じること)、妄想(非現実的な信念)、思考の混乱、言語の異常な使用などが含まれます。

2. 気分障害の症状:うつ病症状(抑うつ、無気力、興味の喪失)または双極性障害症状(気分の極端な変動、高揚感、興奮)が含まれます。

この障害は、統合失調症や気分障害が個別に存在する場合とは異なり、これらの症状が同時に出現するため、診断と治療が複雑になることがあります。治療には、薬物療法(抗精神病薬や抗うつ薬など)や精神療法が一般的に使用されます。統合失調感情障害の症状は個人によって異なるため、専門家の評価と治療計画が重要です。

統合失調感情障害の治療

統合失調感情障害の治療には、以下の主要なアプローチが含まれます:

1. 薬物療法:統合失調感情障害の治療には、抗精神病薬(抗精神病薬)が一般的に使用されます。これらの薬は幻覚や妄想などの統合失調症症状を管理するのに役立ちます。また、気分安定薬や抗うつ薬も併用されることがあり、気分障害の症状を管理します。治療中は、医師の指導のもとで薬物療法を適切に調整することが重要です。

2. 精神療法:認知行動療法(CBT)や対人療法などの精神療法は、統合失調感情障害の管理に役立つことがあります。これらのセラピーは、症状の理解や対処方法を提供し、患者の日常生活の機能を向上させるのに役立ちます。

3. 社会的支援:統合失調感情障害の人々は、日常生活や職業的な課題に直面することがあります。社会労働士やカウンセラーの支援を受けながら、住居、雇用、教育などの社会的ニーズをサポートすることが大切です。

4. 定期的なフォローアップ:統合失調感情障害の治療は長期間にわたります。患者は定期的に医師や治療チームと連絡を取り、症状の変化や薬物療法の効果をモニタリングしなければなりません。

治療計画は個人に合わせてカスタマイズされ、専門家の指導を受けながら進められるべきです。統合失調感情障害の治療には時間と忍耐が必要であり、家族や友人のサポートも重要です。

統合失調感情障害の看護のポイント!

統合失調感情障害の患者の看護には、以下のポイントが重要です:

1. 知識と理解:看護師は統合失調感情障害についての基本的な知識を持つ必要があります。この知識は、疾患の特徴や症状、治療法に関する理解を含みます。これにより、看護師は患者の状態を適切に評価し、適切なケアを提供できます。

2. コミュニケーション:患者との効果的なコミュニケーションは非常に重要です。統合失調感情障害の患者は時折、幻覚や妄想による誤解や不安を経験することがあります。看護師は患者とのコミュニケーションを建設的かつ尊重的に行い、信頼関係を築く役割を果たすべきです。

3. 安全性の確保:統合失調感情障害の症状がある場合、自分や他人に対する危険性が増加することがあります。看護師は患者の安全を確保し、必要な場合には適切な措置を講じる責任があります。

4. 薬物管理:多くの統合失調感情障害の患者は抗精神病薬や他の薬物治療を受けています。看護師はこれらの薬物の管理と監視を行い、副作用や効果の変化に注意を払う必要があります。

5. サポートと教育:患者やその家族に対して、疾患に関する情報とサポートを提供することが役立ちます。看護師は患者が治療計画を理解し、自己ケアのスキルを向上させる手助けを行うことができます。

統合失調感情障害の看護はチームアプローチが重要であり、精神医療専門家との連携が必要です。看護師は患者の身体的健康と精神的健康の両方に焦点を当て、総合的なケアを提供する役割を果たします。

統合失調感情障害の標準看護計画について

#1.自己概念の障害
&・自分の欲求、不安、満足感を表現できる。
・ストレスを体験した時、そのことを表現できる。
$・3ケ月
・6ケ月
O-1.以下のことを観察しアセスメントする
・患者が直面したストレスイベント
・問題解決技術
・防衛機制
・ストレス耐性
・不安
・幻覚、妄想
・引きこもり
・集中力
・受身性
・セルフケア能力
・セルフマネージメント能力
・サポートシステム
T-1.患者に積極的な感心を示し否定的な批判は避けて、安全感のもてる環境を提供する。
患者が他者との間にとろうとしている距離をつかみ、近づき過ぎない。
2.個別性を重視し、基本的な信頼感を築く患者-看護者関係の形成に努める。
a.会話の内容がつながらなくても自由に話を続け、患者が避ける話題を追求しない
b.幻覚・妄想に関しては内容に触れない。否定も肯定もせず、患者固有の主張としてまとめ看護婦には感じられないことを伝える。
c.患者の体験の言語化、明確化を助け、必要があれば他者との間の橋渡しをする。
d.セルフケア能力、セルフマネジメント能力を査定し、必要なケアを実施する。患者ができることは可能な限りさせ、不必要な世話はしない。
e.集団精神療法、作業療法、レクリェーションへの参加を勧める。参加に際しては集団への送り出しと受け入れを援助して集団への出入りを補助し、他者と一緒の集団の中にいられる体験を支援する。
#2.セルフケアの不足
&・病棟の日課に沿ってセルフケアを実践できる。
・日常生活の不安を軽減できる。
$・6ケ月
・6ケ月
O-1.以下のことを観察しアセスメントする。
・セルフケア能力
摂食
保清
更衣
排泄
道具使用(電話をかける、洗濯機の使用、食料の調達と調理、交通手段の利用、
薬物管理、金銭管理)
安全保持
・セルフケアに必要なコミュニケーション能力(意思伝達、危機伝達)
・セルフマネージメント能力
・薬の副作用
・無為、自閉傾向
・自分で自分を楽しませる能力(テレビを見る、本を読む、音楽を聞く)
・サポートシステム
T-1.患者に積極的な関心を示し、否定的な批判を避けて安全感のもてる環境を提供する。
患者が他者との間にとろうとしている距離をつかみ、近づき過ぎない。
2.患者のセルフケア能力のアセスメントに基づいて、1日の生活活動計画と援助方法を明確にし、患者と共有する。
・生活活動計画は、無理がなく実践可能であること。
・計画通り実践ができるように患者を励まし、できたことは評価する。
・看護者は根気強く援助し、患者のセルフマネージメント能力を育てるために、生活リズムの枠を与える人としての信頼感を築くように努力する。
3.現実的な行動能力、表現能力を活性化し、活動性を高める。
・患者のできることは可能な限りさせる。不必要な世話はしない。
・適切な気分転換活動を日課に取り入れ、積極的に支援する。
・集団精神療法、作業療法、レクリェーションへの参加を勧め、表現を促進する。
参加に際しては集団への送り出しと受け入れを援助して、集団への出入りを補助する。
E-1.家族に患者のセルフケア能力と援助方法について指導、患者とも共有する。
#3.ノンコンプライアンス
&・治療に対する不安や不満を表現できる。
・継続治療の必要性を受け入れる。
$・1ケ月
・6ケ月
O-1.以下のことを観察しアセスメントする。
・自己概念(価値観、態度、感情)の障害
・疾病および治療に対する認識
・非現実的な不安
・幻覚、妄想
・セルフマネージメント能力
・病状の変化
・服薬拒否
・薬の副作用
・苦痛の訴え
・外来通院中断の既往
・治療者との関係
・サポ-トシステム
・コンプライアンスを阻害する内的、外的因子
T-1.コンプライアンスを阻害する因子が明確になれば、患者の能力に合わせて援助方法と教育プランを検討する。
2.患者に積極的な関心を示し、否定的な批判を避けて、安全感のもてる環境を提供する。患者が他者との間にとろうとしている距離をつかみ、近づき過ぎない。
3.個別性を重視し、基本的な信頼感を築く患者-看護者関係の形成に努める。
・会話の内容がつながらなくても自由に話を続けさせ、患者が避ける話題を追求しない。
・幻覚、妄想に関しては、否定も肯定もせず、患者固有の主張としてまとめ、看護者には感じられないことを伝える。
・患者の体験の言語化、明確化を助け、必要があれば他者との間の橋渡しをする。
E-1.心理、社会教育プログラムを活用する。
・継続治療と薬物治療の必要性と薬の副作用について指導する。
・治療に対する不安や苦痛が発生した時の対処方法を教える。
・退院後の対応についても、患者、家族と対応方法を共有する。
#4.社会的相互作用の障害
&・集団の中で安全感がもてるようになる。
・生活技能および対人関係の向上がはかれる。
$・3ケ月
・6ケ月
O-1.以下のことを観察し、アセスメントする。
・対人関係パターン
・自己概念の障害
・ストレス耐性
・問題解決技術
・防衛機制
・幻覚、妄想
・非現実的な不安
・引きこもり
・意欲の減退
・セルフケア能力
・セルフマネ-ジメント能力
・気分転換活動
・社会的孤立
・サポ-トシステム
T-1.患者に積極的な関心を示し、否定的な批判を避けて、安全感のもてる環境を提供する。
患者が他者との間にとろうとしている距離をつかみ、近づき過ぎない。
また、他の患者との距離の調節に介入する。
2.個別性を重視し、基本的な信頼感を築く患者-看護者関係の形成に努める。
・会話の内容がつながらなくても自由に会話を続けさせ、患者が避ける話題を追求しない。
・幻覚、妄想に関しては否定も肯定もせず、患者固有の主張としてまとめ、看護者には感じられないことを伝える。
・患者の体験の言語化、明確化を助け、必要があれば他者との間の橋渡しをする。
・患者自身の言動で生じる不安の耐性を高める。
3.現実的な行動能力、表現能力を活性化して活動性を高める。
・患者のできることは可能な限りさせる。不必要な世話はしない。
・適切な気分転換活動を日課に取り入れ、積極的に支援する。
・集団精神療法、作業療法、レクリェーションへの参加を勧める。必要があれば、集団への出入りを補助し、他者と一緒に集団の中にいられる体験を支援する。
4.ほとんどの患者は社会的孤立の状態にある。患者の引きこもりを尊重しながら、声をかけ、持続的に社会的孤立の状態に置かないように努める。
E-1.心的エネルギーが回復したら、対人関係能力を高めるために生活技能訓練を行い生活技能と対人関係能力を補強する。
#5.家族機能の変調
&・患者との間に適切な距離をおいて対応できる。
・患者の服薬とリハビリの必要性を理解し、患者を支援できる。
・対応に窮した時は援助を求めることができる。
$・3ケ月
・1ケ月
・1ケ月
O-1.以下の項目について家族を観察し、アセスメントする。
・家族構成
・家族の状態(家族が抱えている問題と資源、世代間の境界)
・病気および継続治療の必要性の理解
・患者への感情表出(怒り、敵意、悲観)
・自己概念および役割意識
・問題解決技術
・防衛機制
・過保護および自己犠牲的な行動
・情緒的な巻き込まれ
・不安
・感受性
・対人関係パターン
・現実検討能力
・欲求不満の耐性
・感情保持能力
・表現力
・内省力
・無力感
・怒り
・世間体へのこだわり
・サポートシステム
・家族間の力関係と相互作用
E-1.家族が患者の病気と薬物療法を継続する必要性を理解できるように援助する
2.患者のセルフケア能力、セルフマネージメント能力を家族と共有し、患者のできることは可能な限りさせる
不必要な世話をしないための援助方法を指導する
特に服薬管理の重要性を強調する
3.患者への対応方法を教示する
・会話の内容がつながらなくても自由に話を続けさせ、患者が避ける話題の追求はしない
・幻覚、妄想に関しては、否定も肯定もせず、患者固有の主張としてまとめ、家族には感じられないことを伝える
・患者の引きこもりを尊重しながら積極的に声をかけ、社会的孤立状態に持続的に置かない。
・家族の患者への批判、非難、強制的な態度が再発を促進することを教示し、患者の言動に感情的にならず、
おだやかに親切に対応する。
・家族の過保護や自己犠牲的な行動、情緒的な巻き込まれが再発を促進する因子になりやすいことを教示し、
患者が家族との間にとろうとしている距離を見極めて対応する
4.患者の活動性を高め、社会的能力を向上させるために、現実的な行動能力と表現能力を活性化する必要があることを指導し、
退院後の活動プランを患者を交えて検討し、活動計画と援助方法を共有する
・適切な気分転換活動や作業を日課に取り入れ、積極的に支援する
・デイケア、外来集団治療等のプログラムを活用する
・患者が生活活動の枠を活用できるように根気強く支援する
・家族が対応に窮した時の援助を求める方法を共有する

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大日向 さくら
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看護師兼ライターとして活動しています。 サイト運営しています! 私の欲しいものリストです♡https://amazon.jp/hz/wishlist/ls/3T9C5IIQ3LRZP?ref_=wl_share #看護学生向けサイト

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