看護学概論

標準看護計画 そのまま移しても実習には使えない よりよい事前学習活用法

kangoataria

みなさん、こんにちわ。 看護研究科の大日方さくら(@lemonkango)です。

今回は、実習で困る看護計画の楽にこなし、余裕を持って時間を有効的に使える方法について解説します!

現在、臨床実習に入っている学生さんは、基礎看護実習に入って日々苦戦している頃でしょうか?

またこれから実習を迎える学生さんにとっては、どのような場所なのか楽しみであり不安なことでしょう。

実習中のレポートの書き方について、悩んでいる学生さんも多いのではないでしょうか?

今回は、私が学生時代に書いた事柄や、臨床実習指導者としてチェックした中から「こんなレポートだと理解しやすいかな」と感じたものをまとめてみました。

疾患・解剖生理と観察項目をしっかりまとめるレポートを書くことにどうしても集中しがちで、書いたことに満足し、まったく疾患の理解が出来ていない!と実習中指導を受けたことはありませんか?

実習期間中は様々な記録物があり、自己学習レポートはどうしても「本から転記するもの」になりやすいのです。

自己学習レポートは実習場所で書くものではありません。実習場所では日々の記録・情報収集・アセスメントなど書くことも多く、それらを持ち帰りそちらも記載することになります。

(現在は、病棟での実習を終えると記録物のまとめをする時間が別の場所で数時間設けられていて、日々の記録やアセスメントは持ち帰って書かないシステムになっている学校もあります)

だからこそ、レポートに関してはやっつけ仕事的感覚で書き写すだけになり、頭にまとまらないことがよくあるのです。 しかし、せっかく書くのなら身になるようにまとめましょう。

<疾患レポート>解剖生理


(図はコピーでも可。拡大・色分けするとより頭に入りやすい)

疾患概要疾患分類検査・診断方法治療その他 疾患により変わりますが、脳梗塞などの場合、嚥下障害・高次脳機能障害・半盲等様々な関連する随伴症状が起きます。

これらはその他でまとめておくと繋がりやすい。

<観察・看護レポート>


 観察方法
・ポイント看護方法
・ポイント<見学実習>
検査概要検査の注意点
・観察点処置概要処置時の注意点
・観察点疾患レポートを書く際に、内容が網羅されていてまとめやすいのが『イヤーノート』です。

私は学生時代にすでにもっていましたが、学校の図書館でひたすらコピーしている子も多くいました。

実習に受け持つのはメジャーな疾患が中心です臨床実習指導者や担当教員は、患者さんを選定する際に色々考えているのです。

実習に入って初回の受け持ち選定の場合、学生の個性や学習能力などはわからないので、学生にある程度選択はお任せしています。

よくあるのがリストの疾患を見て、「ジャンケン」「くじ引き」 (ホント、学生を受け入れてくれた患者さんには申し訳ありませんが・・・これがほとんど)

学習しやすい、メジャーな疾患をセレクトするようにしています。

既往歴も影響してくる原疾患の場合は、その辺もきちんと学習してもらいたいと願って選択しています。

実習がある程度進むと、患者さんが退院(または転院)されて受け持ちが変更された場合、学生の個性に合わせた患者さんが臨床指導者を中心に選定します。

この学生さんなら、「新しい疾患でも学習頑張れる」「ちょっとアセスメントや記録ができないから同じ疾患を受け持ちさせよう」「技術がちょっと出来ないから、ケア重視の患者さんを選ぼう」など指導者も考えて選んでいるのです。

たまに、本当に実習を受け入れてくれる患者さんがいなくて・・・まったく違う患者さんを選ぶときもあります。

ということで、それぞれの科にはメジャー疾患というものがあります。

実習に入る前には、メジャー疾患を事前に資料を準備しておくべき!

レポートまでは準備する必要はありませんが、急に慌てないように関連する「疾患・検査・解剖生理・看護」についてひとまとめしたものをコピーで良いので用意しておくと○

既往歴に多い、メジャーな疾患って何でしょう?

糖尿病

高血圧

脳梗塞

パーキンソン症候群

肺炎COPD(慢性閉塞性肺疾患)

虚血性心疾患認知症科別に多く、受け持ち比率が高いメジャーな疾患は?

<脳神経外科> 

・脳梗塞

・脳出血

・慢性硬膜下血腫 (正常圧水頭症←少なめ)

<外科> 

・胆石症

・乳癌

・大腸癌

・胃癌(告知済みの患者さんの手術後が多い)

<整形外科> 

・大腿骨頚部骨折

・腰椎椎間板ヘルニア

・脊柱管狭窄症 内科

<一般>

誤嚥性肺炎

・COPD

・糖尿病

<腎臓>

・慢性腎臓病

<神経>

・パーキンソン病

(症候群)

・筋委縮性側索硬化症

<泌尿器科>

・前立腺肥大

・前立腺癌 (単科の病棟はいかないことが多い)

<産婦人科>

・分娩見学が中心(産後ケア指導含む)

<小児科> 

・肺炎

・急性胃腸炎 (発達課題の為のかかわりが多い)

<精神科> 

・統合失調症

縮小コピーでポケットノートを作成 実習先はどんどん変わります。

過去にせっかく書いたレポートも実習が終われば提出することになる場合も多く、いつどこで過去にレポートを書いた疾患の患者さんに出会うか分かりません。

そこで、自分の書いたレポートは縮小してノートに張り付けておきましょう。

多少大きくなっても折りたたんでポケットノートにINできればOK。

実習用記載用紙の記載方法やアセスメントガイド(学校から記入方法がまとめられた資料等)も縮小し、いざとなったら実習用ファイルなしで情報収集に行けるくらいのスペシャルノートができれば、万能です。

実習ファイルって、結構場所をとるし、一緒に何人も情報収集に来れば邪魔な存在です。 実習メモノートを作って効率よく実習を行いましょう。

そもそも看護計画ってなに?

看護計画とは、簡潔に言えば、文字通り【看護師が業務を行う上で作る計画書】です。

その人の状態に合わせてどのような看護を展開するのか、目標を長期と短期で立てて、看護を計画していきます。

長くても1週間ほどで評価修正を繰り返し、退院までその計画書を基準として看護を展開していきます。

このサイトをご覧になっているのは看護学生です。 

看護学生さんは学生の看護計画があり、学校の方針に従って看護計画の計画、立案、修正、実施を行なっていかなければなりません。

また、目標にしたって、個別具体的な現実的に到達できる内容にしないと教員や指導者さんより手厳しいご指導を頂くことになってしまいます。

耳にタコができるぐらい酸っぱく言われているのは「根拠はなに?」「どういった経過でこの看護計画を作ったの?」「個別性は?」と言われます。

そうでしょう。 

夜に出回っている標準看護計画は個々の患者さんに当てはまる内容は少ないです。

現場では日々の業務に加えて看護計画を個別性を交えて行える時間やゆとりがないのでとりあえずは「この標準看護計画」を使っていきましょう。という方針なのです。

ですので、看護学生さんは【看護過程】を行い患者さんに必要な・看護に必要な情報収集、情報の整理(ゴードンやヘンダーソンなどですね“!)アセスメント、問題の予測・明確化を行いやっと看護計画に結びつきます。 

ここで大事となるのが

必要な情報を収集しアセスメントし看護問題を抽出し優先順位を付け、看護計画を立案していく過程になります。

看護過程はグルグルと何回も何回も繰り返し行うことでより患者さんの個別性が具体的に抽出します。

その中で、標準看護計画は観察項目や援助内容が標準化されています。 看護学生さんは標準看護計画を手本にアセスメントや看護計画を参考にすると実習のレポート等が楽にできるメリットがあります。

看護計画を上手く書きライバルを追い越せ

どの領域別実習でも始めに【アセスメント→問題の明確化→看護問題→看護計画→実施→修正】 の繰り返しにとなる事は上記でも紹介した通りです!

また、学校毎に書式が違いもありますし、ヘンダーソンを使っている病院やを使用している学校もあるかと思います。

しかし、学生全員が共通している事は【個別具体的】な内容にしなければならないの一点です。

領域別実習に至っては成人(急性期、慢性期、終末期)、母性、小児、精神、老年、統合実習と様々な実習を行かされ、さらに領域別に記録や看護問題、目標が変化する事があります。

具体例を出して説明します。

事例:: 成人領域 40歳 男性 腰椎椎間板ヘルニア発症、手術目的にて入院となる。 
術後合併症なく経過。 
術後2日目である。

このような患者さんを事前に情報提供があり受け持ちまでドキドキしながら疾患の事前学習をされている方がおられると思いますが・・・ 疾患の事前学習も大事です。 

大事ですが、疾患の事前学習したからと言って1から10まで頭に入るのかと言われれば答えは0です。 デルマトーマ? なにそれ? ってなるのが当たり前です。

  だって私達、学生だもん!(現場に出てから苦労しますが・・・)

疾患の事前学習は教科書丸写しするのではなく、適宜必要な部分を抜き出して書いていく事が時間の無い学生には貴重な事になります。

疾患についての事前学習については丸コピ出来る部分はして適度に終わらせる事を強く推奨します。

疾患の事前学習に力を入れるのではなく、実習に出向く前にある程度、看護計画を作成していく事が重要です。

どの領域でもいえますが、必ず #1セルフケア不足が必然的に高くなることをお忘れなく。 #1がセルフケア不足???  って思われる方が多いと思いますが、学生が受け持つ患者さんは疾患が複雑化していなくかつ一般的に入院頻度や出会う確立が多い疾患になります(学校の基準や病棟の入院患者によっては両手で足りないほど既往歴がひっついていることがありますが・・・)

#1って病態の危険度じゃないの?? DVTリスクだったり、 急変リスクだったりって思われますよね汗 学生が受け持つ患者さんは身体症状は落ち着いてるって! しっかりと根拠を交えて指導者さんや教員に説明してあげてくださいね 根拠なく#1にしたら雷が落ちます。

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