間質性肺炎、肺線維症の看護のポイントとアセスメントの方法について解説します。
1、 病態生理
肺を構成する組織が障害を受け、肺胞壁(間質)に炎症が起き、遷延化するにつれ肺胞壁の線維化をひき起こす。原因は、有害物質の吸入などが考えられるが、明らかになっていないものも多い。気管支炎、膠原病、リウマチ、サルコイドーシスなどから併発することもある。予後は極めて不良である。
2、症状、検査、治療
1)症状
乾性咳嗽、倦怠感、体動時の息切れ、チアノーゼ、安静時の呼吸困難・発汗・頻脈、
肺機能障害、呼吸数の増加、喘鳴、心不全による顔面・足背浮腫、バチ状指、心肥大、
聴診による細かい継続性ラ音の聴取
2)検査
胸部X線検査、肺機能検査、心電図検査、免疫学的検査
3)治療
1.薬物療法:副腎皮質ホルモン、免疫抑制剤
2.対症療法:抗生物質、強心剤、利尿剤
3.必要に応じて、酸素吸入、ネブライザー、呼吸訓練を行う。
4)看護のポイント
1.肺の機能低下がより悪化しないよう安静にする。
2.肺感染症が悪化をもたらすので、上下気道感染の予防につとめる。
3.消化の良い栄養のある食品を摂取する(肺性心、心不全には低ナトリウム食)
4.息苦しさ、咳嗽を緩和し、痰喀出を促す。
5.不安や悲観に対し精神的援助をする。
6.医療保障や社会福祉サービスの受け方について指導する(市町村役場、福祉事務
所)。
【生活指導】
1.腹式呼吸訓練を行う。
2.感冒予防のため栄養補給、睡眠、保温につとめる。感冒様症状が出現したら早急に
受診する。
3.痰が喀出しやすいよう、水分を十分にとり、体位ドレナージやネブライザーを行
う(鎮咳剤は、むくみに使用しない。心不全、肺性心のときには、水分制限が必
要)。
4.刺激の強い香辛料などは避け、高蛋白、高エネルギーで消化しやすい食事を考慮
する(食欲低下時、香辛料を少量使用することで食欲が増加するころがある、心
不全、肺性心時は低ナトリウム食とする)。
5.急激な動作は避け、無理のない日常生活をおくる(入浴時、熱い湯・長湯は避け
る)。
6.疲労、息切れ、頭重感、頭痛、悪心・嘔気のあるときは休憩し、呼吸調整し
誘因を避ける。
7.禁煙し、刺激物などに注意する。
8.着脱が楽で、胸をしめつけない衣類を選ぶ。
9.家庭での酸素療法は、医師の指示に従う。
