母性看護学

新生児 ドライテクニックの手順について解説します!

kangoataria

こんにちわ! 看護研究科の大日方 さくらです! こんにちわ! 大日方 桜です! 今回は新生児のドライテクニックについて解説したいと思います!

現在産婦人科領域では出生後間もないベビーに対しては沐浴は行いません。
しかし、何もしないのかというとそうではなく、「ドライテクニック」という一言でいうならベビーの全身清拭になります。
ここではベビーのドライテクニックについて解説したいと思います。
また、小児実習では展開は各領域より非常に早く記録が追いつかない、観察項目がわからないと学生の茨の道です。
そのため、活用できる参考書を揃えて実習に挑むことが大事となります。
数点、役に立つ参考書についてご紹介したいと思います。

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母性看護学実習に行く前に「この事前学習」だけはやっておけ!

各小児期のケアのポイントや方法、手順について写真付きで載っています。また、抑制や固定の方法についても記載されているので事前学習に非常に役たちます。
実習では実際に援助すると思います。 しっかりと理解を進めて実践できるようにしましょう。

ドライテクニックのメリット

①胎脂を残せる
胎脂とは、胎児の時に皮膚を守っていた白いクリームのような脂分のこと。この胎脂が、産まれてからも赤ちゃんを守る役割があるということが分かり、その必要性が見直されている。

ドライテクニックで胎脂を残すとどうなるの?

①羊水を残せる
 胎脂同様、羊水のにおいも赤ちゃんを安心させる。羊水を残すことで、その環境ストレスを軽減できると考えられている。
②体力の消耗を防ぐ
 産まれてすぐの沐浴は想像以上に赤ちゃんの体力や体温を奪い、体重の減少を招くこともある。ドライテクニックであれば、沐浴に比べて体力消耗の心配がない。
③母乳分泌を促す
 胎脂、羊水と混ざった産まれたての赤ちゃん本来のにおいが、お母さんの脳を刺激する。その結果、母乳分泌を促進する。
④黄疸になりにくい
 黄疸の発生率が減少するという報告もある。
⑤臍の乾燥が早い
 沐浴で水に濡れることがないため、ドライテクニックだと臍の乾燥が早まり、化膿しにくくなる。

ドライテクニックのデメリット

ドライテクニックには、デメリットというほどの大きな弊害はないです。
ただ、見た目には汚れのように胎脂が残るため、沐浴をした赤ちゃんを見慣れている人は違和感を覚える場合がある。また、数日過ぎるとにおいが気になるという人もいます。

ドライテクニックに対する注意点

新生児に行うドライテクニックは基本的には沐浴より簡単・簡便に行う事ができます。
そのため、沐浴の注意点を把握していれば、すんなりと行う事ができますが、ドライテクニック特有の注意点について
ここではお浚いします!

1,胎脂は無理に取らないように

胎脂は白くクリーム状のべったりとした外見。垢のような、汚れのよう見た目なので、それが気になる人もいるでしょう。また、初めての沐浴時にすべての胎脂が取り切れないこともある。
無理やり取ろうとして、それが刺激になってしまうと赤ちゃんの肌を傷つけることに繋がる。自然の状態のままにしておく。

2,退院後は毎日沐浴を毎日行うように指導しましょう!

ドライテクニックを実施するのは、あくまで産まれたばかりの時。退院後は、赤ちゃんの体調が優れない時以外は基本的には毎日沐浴を行う。
赤ちゃんは新陳代謝が活発なので、汗や垢がたまりやすく、毎日流してあげないと肌の炎症などの原因になってしまう。また、抵抗力の弱い赤ちゃんにとって、少しの雑菌でもトラブルにつながる可能性がある。汚れていないようでも沐浴は毎日必要である。

ドライテクニックの手順

ドライテクニックの目的


児の清潔を保つ
ドライテクニックを始める前の観察項目
意識レベル、バイタルサイン、哺乳時間
どのような新生児にドライテクニックを行うのか
沐浴できない状態の新生児、児の身体への負担を最小限にして、全身の清潔を保ちたい時
ドライテクニックの全体的な注意点


環境の温度を調整して、熱の喪失を防ぐ。露出部分を最小限にして体温の低下を防ぐ
ドライテクニックのアクシデントを防ぐポイント


事故防止のポイント:清潔操作厳守による感染防止、清拭中の児の転落防止、児の熱傷防止
ドライテクニックの必要物品


①ボール(45〜50℃の湯を入れておく)
②湯温度計
③ガーゼハンカチ
④ラジアントウォーマー
⑤湿度計
⑥手袋
⑦着替え一式(長袖、短着、紙おむつ、あるいはおむつとおむつカバー)
⑧バスタオル
⑨綿棒(子供用)2本程度
⑩ベビーブラシ

1.児の準備を整える

①児の意識レベル、一般状態を観察し、清拭してよい状態かを判断する
②児の睡眠状況、哺乳状況を把握する
④母親に児の清拭を行うことを伝え、了承を得る。

2.環境・必要物品の準備を整える

①新生児室あるいはラジアントウォーマー下の環境を整える
※ ラジアントウォーマーは32℃に設定し温めておく。
②看護師の準備をする
※ 衛生学的手洗いを行う
以下ラジアントウォーマー上での手順を解説する
③ラジアントウォーマーの上に長袖、短着、紙おむつ(あるいは布おむつ、おむつカバー)を準備する(④⑤)
④その上にバスタオルを麦形になるように置いておいて、温めておく(⑥)
※ 長着と短着は通して広げ、その上にオムツをセットしてバスタオルを麦形におく。
⑤ワゴンに湯(45〜50℃)に入った沐浴ボール、ガーゼハンカチ、綿棒、ベビーブラシを準備する(⑦)
⑥以上の準備ができたら母親から児を預かり、新生児室に連れてくる(⑧)

3.ここからが本番! ドライテクニック(清拭)を行いましょう!

①児をラジアントウォーマーの上に安全に寝かせる
②ガーゼハンカチを四つ折りにして、ボールの湯に浮かせる。
③右手の示指を伸ばしてガーゼハンカチの中央をすくい上げるように湯面から持ち上げ、残りの4指でガーゼハンカチを手拳内に握りこんで絞る
※ 示指を伸ばして残りの4指でガーゼハンカチを握りこむ。
④看護師は前腕内側にガーゼを当てて温度を確認する(③)
※ 握りこんで絞ったガーゼハンカチを前腕内側に当てて温度を確認する。
<顔面、耳を拭く>
①顔面、耳を清拭する
<頭部を拭く>
①児の後頭部、頸部、肩甲部を左手で支えて上体を少し起こして児頭を固定し、右手手拳全体に広げたガーゼハンカチを頭部に当てて、円を描くようにしながらやさしく清拭する。
※ 円を描くように清拭する
②拭き終えたら児頭を静かに下ろし、したに敷いてあるバスタオルで児頭を押さえ拭きする
※敷いておいたバスタオルで児頭を優しく押さえ拭きする。 ①根拠:頭部からの蒸散による熱の喪失を防ぐ。
<頸部を拭く>
①衣服の襟を緩め、頸部を濾出させてガーゼハンカチで清拭する
<胸部、腹部を拭く>
①衣服とオムツを取り外し、胸部、腹部を濾出させてガーゼハンカチで拭く
②拭き終えたら敷いてあるバスタオルで押さえ拭きをし、そのままバスタオルを児にかける ①根拠:蒸散や不必要な濾出による熱の喪失を防ぐ
コツ:腹部を拭く時はオムツを外すが、拭いていない時は排尿による汚染を防ぐため、おむつを陰部に当てておく。
<腋窩、上肢を拭く>
①片手で児の肘関節を持って手前に軽く引き寄せるようにしながら、他方の手で衣服を上方に取り外す。反対側も同様に取り外す。
②児の肘関節を持って上肢を挙上し、腋窩を拭く。
③上肢を下ろして肩から手にかけて拭き、すぐにバスタオルで押さえ拭きしてバスタオルをかける。反対側も同様に清拭する(②③)
<下肢を拭く>
①下肢を露出させ、鼠径部から足に向かって拭き、すぐにバスタオルで押さえ拭きしてバスタオルをかける。反対側も同様に拭く
※股関節を下から支え児に負担をかけない ①コツ:鼠径部や大腿を拭く時は膝関節を、下腿、足底を拭く時は、足関節を下から支え、児に負担がかからないように拭く。また、児の姿勢に合わせて拭く。
②根拠:蒸散や不必要な露出による熱の喪失を防ぐ。
<背部、殿部を拭く>
①児を側臥位にして、背部を露出する。背部以外はバスタオルをかけ、不必要な露出を避ける
②ガーゼハンカチで背部から殿部までを拭き、バスタオルで押さえ拭きをする
③汚れた衣服を児の下にしまい込む
④児を仰臥位に戻してバスタオルをかけ直し、汚れた衣服とオムツを取り除く。
<陰部、肛門を拭く>
①陰部を拭き、ガーゼハンカチを覆面を変えて肛門とその周囲を拭き、バスタオルで押さえ拭きをする
②拭き終えたらすぐに陰部を覆うように新しいオムツを当てておく(②) ①根拠:蒸散や不必要な露出による熱の喪失を防ぐ。
②根拠:排尿による汚染を防ぐ

4.新しい衣服を着せ、おむつを当てる

①児の両肩を衣服で覆い、片方の手は袖口から迎え手で、もう一方の手は肩口から送り手で、肘関節を保護しながら上肢を袖に通す。反対側も同様に行い、その後、肘関節が袖に通っているかを確認する。反対側も同様に確認する
※ 肘関節を保護しながら迎え手で片方の袖を通す
②おむつを臍にかからないように当てる
※ おむつを当てる強さは指が1〜2本入る程度
③短着の襟元をきちんと合わせて紐を結び、次いで長着の襟元を合わせて紐を結ぶ。
④児の殿部から背部にかけて左手を差し込み、身体を少し持ち上げながら、短着と長着を引っ張りシワを伸ばして整える

ドライテクニックのまとめ どうでしたでしょうか?

ドライテクニックのポイントや援助上の留意点などなど、見えてきましたか?
実際にやってみないと、中々イメージがしづらい場面があると思います!
各学校では、実習前にドライテクニックや沐浴の実技試験を課せられている学校がほとんどだと思います。
ですが、試験では動かないカチカチの人形ベビーが相手です。
実物は動くわ、泣くわで初めて赤ちゃんを触る学生さんがほとんどだと思いますが、びっくりして手が振るえる・・・なんて事もあるかもしれません!
ですが、安心してください! 学生さんは「事故を起こらないよう、丁寧に援助を行う」事が指導者や看護師、教員から求められています。
緊張してしまう事はわかりますが、出来る限りリラックスしてドライテクニックを行なってください! 赤ちゃんの顔をみて癒やされながら行えたら良いですね!
それでは、今回のドライテクニックについては以上になります!
意見・ご感想がありましたら、一番下のコメント欄までお寄せください!

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大日向 さくら
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看護師兼ライターとして活動しています。 サイト運営しています! 私の欲しいものリストです♡https://amazon.jp/hz/wishlist/ls/3T9C5IIQ3LRZP?ref_=wl_share #看護学生向けサイト

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